Ep.1-14 -宇和島へ。3-
ヒッチハイクをしていた喋るカワウソを車に乗せて出発する事になった一行。 仲間を一人増やして宇和島へ向かうのでった。
美沙子「所でカワウソよ、お前は名前はなんて言うんだ?」
カワウソ「ん? 名前なんて無いさ。みんなカワウソよ。」
美沙子「名前無いのか!じゃあみんなで付けてやろう😄」
カワウソ「そんなんいいわい(笑)どうせ宇和島でおさらばなんだから。」
美沙子「まぁそう言うなよ😊 さてどうしようかな...。」
美佐子「あの....私が付けていいですか...?」
珍しくちびみさが参加してきた。
美沙子「ん? 珍しいな、よし、わかった!初めて見た時テンション上がってたからお前付けていいぞ!😄」
美佐子「あっ、ホントですか...。ありがとうございます...!」
美沙子「いいよいいよ😊 で、どんな名前にすんだ?」
美佐子「オスなので、コタローって名前にします!!」
全員「決めてたんかい!!wwww」
美沙子「わかった😄じゃあお前の名前は今日からコタローだ。わかった?」
コタロー「まぁ、何でもいいさ。」
美佐子「所でコタさんは何で喋れるの?」
美沙子「もうあだ名かよ(笑)」
コタロー「そんなん知るかよ。 何故かはわからんが、周りにいたカワウソ達も急に人間の言葉を話すようになった。その原因を探るべく宇和島へ向かってるワケさ。 オレはあるカワウソの集落のボスなのよ。」
美沙子「お前がボスかよ(笑) 随分可愛いボスだな(笑)」
コタロー「じゃかしいわいっ!😡」
美沙子「あははっ、ごめんごめん(笑) ちびみさはなんとなく原因とかわかるのか?」
美佐子「いや...私にもさっぱりわかりません....。」
サラマンダー「多分だが、妖気のせいじゃろ。 妖穴が開いて流れ出た妖気の影響で、一部の動物が言葉を話したり、もしくは生命体ではない物に魂が宿ったり様々な影響を及ぼすのじゃ。」
美沙子「へぇ...そんな影響まで及ぼすのか...。それでコタローは喋れるカワウソになったワケか...。 じゃあ他にも話せる動物がいるって事だよな?」
サラマンダー「間違いなくおるじゃろう。最初(ハナ)から知能の高い動物ならもっと色々な事をやってのけるじゃろうな。」
美沙子「なるほどな。良くも悪くも色んな影響があるんだな。」
竜一「つーことは、ゲート塞いじまえばコイツもタダのカワウソに戻るって事か。」
サラマンダー「左様だ。 妖気が正常値に戻れば自然と普通の動物に戻るであろう。 ただ、記憶が残るとか残らないとかは定かではないな。」
美沙子「なんだ...何か寂しいな...。」
コタロー「まっ、急にだったからな。 また急にがあったっておかしい事はないさ。」
美沙子「そっか、そうだよな...。まぁ、話せる間は楽しもうぜ😄」
竜一「宇和島市内に入ったぞ!」
美沙子「おしっ、本格的にアイツを探すぞ!」
竜一「ひとまず酒場行くぞ。 情報収集と、手下のチンピラ共やゴロツキ共もついでにぶっ飛ばしてアイツが少しでも不利になるようにしとくぞ。」
美沙子「そうだな。 よしっ、とりあえず酒場目指して!」
竜一は車のスピードを上げた。
一軒の酒場が見えてきた。
竜一「あったぞ。とりあえずあそこに入るぞ。」
美沙子「OK😄」
酒場で車を停めた竜一。 美沙子が一番に降りて中に入って行った。
美沙子「こんちわ~。」
酒場はほぼ満員で騒がしい様子だった。
全員が一旦静まり返り、美沙子の方へ顔を向ける。
美沙子「あっ...こんちわ😄」
「何だい姉ちゃん、何か用かい?」
美沙子「人探ししてるんだ。 おっちゃん、"マサ"って言って誰かわかる?」
「?!?!」
酒場の中が一気に静まり返った。
あの男がこの周辺でハバを利かせているのはハッタリではなさそうだ。
美沙子「知ってるみたいだね。ちょっと聞かせてよおっちゃん。」
「.......。悪ぃ事言わねぇ、辞めとけ。」
話しかけてきた男はそう美沙子を諭した。
だが美沙子に聞き入れる様子は無い。
美沙子「いんや、そいつぁ無理な話だ...😊 だってアタシは、ソイツをぶっ飛ばしに宇和島(ここ)へ来たんだからな!!!」
「ヒエェェェェェェ!!!!!」
静まり返っていた酒場の連中が叫んだ。
どうやら相応にマズいことを叫んだようである...。 一体美沙子達はどうなるのだろうか...。
To be continued...