Ep.1-12 -宇和島へ。1-

「すぐに出発するぞ!」

 

宇和島へ向かう事になった一行。 足早に店を出た。

 

店を出ると軽く20人はいるであろうキナ臭い男達が待ち構えていた。

 

「あの女か。 マサさんに楯突いたってバカは(笑)」

美沙子。「何だテメェら? そこをどけ!!」

 「誰がどくかよバカが!!(笑) ぶっ殺してやる!!!(笑)」

 

一人の男が美沙子に銃を向けた。

 

美沙子「リュウ、ちびみさ、先行ってろ。アタシ一人で充分だ。」

 竜一「でもよお前...。」

美佐子「そうですよ美沙子さん...。流石に一人では...。」

美沙子「いいから行け...。」

 

美沙子はそう言って、二人を行かせることにした。

 

「オイオイオイ、コイツ一人でやろうってのか?!(笑) おぅおぅ何て涙ぐましい友情なこった(笑)」

 

男達は爆笑していた。 美沙子は仁王立ちで睨みつけた。 

 

美沙子「おいお前、チャンスは一回だ。 良く狙って撃てよ。 いいか、ここだ。(戦魂が見える...。)」

 

美沙子は額を指差しそう言い放った。

 

「はっはっはっ(笑) 気でも触れたかぁ?!(笑) だったらすぐにブチ殺してやるよ!」

 

(カチャッ...。)

男は発射する用意をした。

 

美沙子「サラマンダー、入っとけ。 一発で終わらせる。」

 サラマンダー「へっ、大層な自信だな(笑) 了解!」

 

サラマンダーは美沙子の中へ入った。

 

「さあぁぁぁぁぁ!! 公開処刑の始まりだあぁぁぁぁぁ!!!!」

 

ギャラリー達は騒然とし、生唾を飲み込んだ。 ただただ見ていることしかできなかった。

 

「死ねえぇぇぇぇ!!!(笑)」

 

(ダアァァァァァァァァンンンン!!!)

男は撃った。

辺りは静まり返った。

 

「へへ....(笑) 一撃だぜ(笑) なっ?!?!」

 

男達とギャラリーがざわついた。

そこに美沙子の姿は無かったのだ。 その時だった。後ろから声がした。

 

美沙子「良く見て狙えって言ったよな...。 じゃあ今度は、アタシの番だ...!!!!」

 男「オッ、オイ....待ってくれ...何でもする...!すぐこの街からも出ていく...!だから! なっ?!落ち着い...。」

 

男達は腰が抜けて立てない様子だった。

 

美沙子「今更遅ぇんだよ...。 極真空手...炎帝流....割火炎(かっかえん)....!!!」

 

(ボゴオォォォォォンンン!!!)

美沙子が殴った地面にはヒビが入り、そこから炎が吹き出した。

 

「ぐあぁぁぁぁ!!あぢいぃぃ!あぢいぃぃよおぉぉ!!!」

 

男達はもがき苦しんでいた。

 

美沙子「死にゃあしねぇよ。 とっとと救急車でも呼んでもらうんだな...。 アタシは先を急ぐ。じゃあな。」

 

そう言うと美沙子はリュウ達を追って走り始めた。

 

美沙子「(急がなきゃ...また無駄に命が奪われる! サンキュー、サラマンダー。」

 サラマンダー「礼には及ばねぇよ。急ごう!」

 

宇和島への道のりは長そうである。