Ep.1-18 -新たなる大将、赤砂。-

"ピリリリリッ!ピリリリリッ!"

 

「はい、こちらは海上保安庁本部大将、桐谷赤砂(きりたにあかさ)でございます。ご用件は何でしょうか。」

 玲子「......。あのな、お前いい加減その機械の留守電アナウンスみたいな喋り方やめろ。」

赤砂「何じゃ、お主か。わらわに何か用か?」

 玲子「ったく、ひさびさに電話したんだから少しは喜べよ...親友だろ?」

赤砂「わらわには感情など無い。親友などと言う物もお主が勝手に言うておるだけじゃ。要件を述べよ。」

 玲子「可愛くねぇな、顔は人形みたいなクセして...。 すげー奴に会った。 ハンターらしい。」

赤砂「ほぅ...その者は男か、女か?」

 玲子「三浦美沙子って名前の女だ。とてつもない戦魂だったよ。精霊も付いてたな...ありゃ多分サラマンダーだな。今愛媛にいるんだけど、さっき宇和島で会ったんだ。 」

赤砂「なるほど。しかし、何故そこまでの戦魂を有する者が自衛隊の人間ではないのじゃ?」

 玲子「あぁ...そこまでは聞いてないけど...何でもマサって名前の賞金首を追って来たらしい。ソイツぶっ飛ばして、宇和島の一般市民全員自由にするんだとよ(笑)」

赤砂「随分と威勢の良い娘じゃの。所でお前は宇和島で何をしておる? 依頼か?」

 玲子「あぁ、ちょっと野暮用でな。もう出航しようと思ったんだけど、妙な胸騒ぎがしてな...しばらく滞在する事にしたよ。急ぎの依頼も無いしな。お前どこいんだ?来るか?」

赤砂「ほぅ...お主がそう言うのなら間違いではなさそうじゃの。残念だがわらわは今山形におるので早急にそちらへ向かうのは無理じゃ。」

 玲子「そぅか、なら仕方ねぇや。多分"アイツら"もしばらくは宇和島にいるはずだから見といた方がいいだろぅと思ってさ。 お前ともしばらく会ってないし。」

赤砂「お主がそこまで推すのもなかなかの珍事じゃの。じゃが安心せぇ、仮にハンターなのであれば一応は身内。どこかで会う事であろう。運命とは、そういう物じゃ。その娘の名、よく覚えておく。」

 玲子「あぁ、わかった。 じゃあまたな。元気でやれよ😊」

赤砂「御意。」

 

 

(ガチャッ....プープープー...。)

 

峯子「赤砂さん、久々だったのでは?」

 玲子「半年振りくらいだなきっと。相変わらず機械みたいな女だよアイツは(笑)」

峯子「キレイなのにもったいないですよね(^-^;」

 玲子「まぁな(笑)アタシと比べりゃ大したことないがな😁」

峯子「はぁ....(-。-;)」

 玲子「あっ、何だよ?😠」

峯子「何でもないです...(-。-;) 所で玲子さん、胸騒ぎがするって...。」

 玲子「あぁ...アイツらが追ってるのと別の戦魂を感じた。少しだけどな。だが"頭隠して尻隠さず。"よ。漏れてた戦魂でなんとなく読めたが、まあまあ強ぇ奴がこの近辺にいる。」

峯子「なるほど...私はわかりませんでした...。」

 玲子「まだまだだなお前は。精進するんだな。」

峯子「すいません...(-。-;)」

 

しばし宇和島に滞在する運びとなった玲子達一行であった。

 

美沙子達の所へ戻ってみよう。

 

美沙子「おっ、溶けてきたぞ!つぅか、ホントに20分くらいだったな...すげーな...。」

 竜一「流石大将ってトコだな。」

 

銃を下げた男も次第に溶けてきた。

もう会話が出来そうだ。

 

男「一体何が起きたんだ...記憶がねぇ...」

 美沙子「オイ、お前マサの手下だな?今から言う質問に全て答えろ!いいな?!」

男「お前らまだいたのか...!余所者に答えてやる義理はねぇ!帰れっ!」

 竜一「だったら今死んどくか?」

 

竜一はビットナイフを構えた。

 

男「おっ、おい、待て!答える!答える!!」

 美沙子「1、お前はマサの手下で間違いないな?」

男「あぁ...。」

 美沙子「2、アイツは今どこにいる?」

男「それは本当に知らねぇ...。宇和島中を常に移動してるんだ。だから本当に知らねぇ...。」

 竜一「多分マジで知らねーな。どうせコイツは末端のカスだ。始末する価値もねぇ。出るぞ。 もっと強そうな奴捕まえて聞いた方が早ぇ。」

美沙子「OK。とりあえずお前は逮捕だ。ちびみさ、手錠かけて連絡して。」

 美佐子「あっ...はい...!!」

美沙子「一旦分かれよう。 アタシとリュウで探すから、ちびみさ、サラマンダー、コタローは警察来るまでここに残って。 連行されたら連絡くれ。リュウ、行こう。」

 竜一「あぁ。」

 

かくして、一度分かれて探す事となった一行。 果たしてすぐに見つかるのだろうか...。

 

To be continued...