Ep.1-22 -マサを追え。4-

「待ってくだせぇ!姉御ぉぉ!!」

 

突如駆け寄って来た二人組の男。

彼等は敵なのか、それとも味方なのか。

 

美沙子「誰だ、お前ら?!」

「っ...ゼェ.....ゼェ....オレ達は...ギンジと...。」

「コータローと言います...ハァ....ハァ...。」

美沙子「そうなのか。で、アタシに何か用か?」

 ギンジ「オレ達、姉御達が最初にいた酒場にいたんす! アイツをぶっ飛ばすって叫んだのも聞いてました! だから、自分達もって...必死に街中探し回ったっす!!」

美沙子「そっかそっか...それは悪い事したな...ごめんな。 所で何故アイツぶっ飛ばしたいんだ?」

 ギンジ「自分は...妻を誘拐されました...。」

 コータロー「オレは息子を...。」

美沙子「...............。 お前ら、ハンターか?」

 ギンジ「いえ、ただの住民っす...でもどうしても復讐してやりたくて...アイツが憎くてたまんないっす...!」

 コータロー「その通りで...是非オレ達にもお供させて頂きたいと思い駆け付けた次第っす...。」

美沙子「............そうか....でもダメだ。」

 ギンジ「?! 何故ですか姉御?! 妻の仇討ちがしたいっす....!!! お供させて下さい...!!」

美沙子「政府関係者ではない人間が他人に暴力振るえばお前らが罪人になるんだぞ? だからダメだ! ただし....。」

 コータロー「ただし.......?」

美沙子「付いて来い...。必ずアタシがぶっ飛ばす! これはケンカだ。 サシでやりてぇんだ。 だからお前ら絶対手出しするな。 それだけ約束してくれ。 必ず奥さんも息子も助ける!!」

 二人「わかりました....ありがとう......ございます.....!!!」

美沙子「よしっ!そうとなればさっさとぶっ飛ばしに行くぞ!! 行くぞ!野郎共!!」

竜一「おうよっ!」

美佐子「あっ...はい....(涙)」

サラマンダー「サクッと片付けるぞ(笑)」

二人「はいっ......!!」

 

地元住民であるギンジとコータローに声をかけられ、合計6人でマサの元へ向かう事となった一行。

 

ギンジ「所で姉御、行くあてはあるんですかい??」

 美沙子「いや、ない😄」

二人「えぇぇぇぇーーー!!😱」

 コータロー「じゃあどうすんすか?! どうやってアイツを?!」

美沙子「まぁまぁ落ち着け😄 手段はあるから😄」

 ギンジ「はぁ.....ホントっすか...?」

竜一「問題ねぇ。任せろ。」

 ギンジ「わかりました...。」

美沙子「それにアイツは、もうそんな遠くにはいねぇ。もうすぐ会える。」

 コータロー「えっ!マジすか?!」

美沙子「あぁ、マジもマジで大マジだ。」

 コータロー「わかりました!!」

 

歩いていたその時だった。

 

コータロー「っ!? 痛エェェェェ!!!」

 ギンジ「どうした?!コータロー!! おい...何だこりゃ...!」

 

コータローのふくらはぎに一本の矢が刺さっていた。

 

美沙子「おい....誰だ....誰かいんのか?! いるなら出てこい!! 勝負してやる!! ちびみさ、救急車!」

 美佐子「あっ、はい!」

ギンジ「おい、しっかりしろコータロー!」

 コータロー「痛ぇよ...。 死ぬのかオレ...。」

ギンジ「大丈夫だ。すぐ病院へ行くぞ。気をしっかり持て。」

 美沙子「リュウ、先行っていいか?」

竜一「ちっ...行けよ。」

 美沙子「悪ぃ、よし、先へ進むぞ!」

 

竜一とコータローを残して先に進む事になった美沙子一行。

ターゲットはもうすぐそこにいるはずだ。

 

美沙子「こっちだ...。(読める距離まで来てる。もうすぐだ...。)」

 サラマンダー「そうみたいだな。(こやつ、本当に成長が早い。ここまでの力を有する者がまだおったとは...。)」

美沙子「サラマンダー、入っとけ。」

 サラマンダー「承知。」

 

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コータロー「っ....兄さん、すまねぇ...。」

 竜一「気にすんな。別にオメェが悪ぃワケじゃねぇだろぅよ。」

 

程なくして救急車が到着した。

 

救命士「急患の方は?」

 竜一「コイツだ。早く手当てしてやってくれ。 終わったら後でここに連絡よこせ。オレは先を急ぐ。」

 

竜一は名刺を渡した。

 

救命士「...ハンターの方でしたか。ご武運を! こちらはお任せ下さい!」

 コータロー「兄さん....!」

竜一「何だよ?」

 コータロー「頼みます...!」

竜一「..........任せとけ。」

 

搬送されていったコータロー。

出発しようとしたその時だった。

 

「待て。」

 

竜一「? 誰だオメェ?」

 

一人の男が竜一の進行方向に立っていた。

 

「オレの名前はキョウジ、マサさんの右腕よ...。お前は今からここで死ぬ事になる...あばよ...。」

 竜一「へぇ~随分と大物がテメェの方からフラフラと現れるとはな!(笑) 飛んで火に入る夏の虫とは言ったもんだ。 テメェなんざオレ一人で十分だ。」

キョウジ「言ってくれるじゃねぇか...。 ここで死んで、アイツらもマサさんに殺され、仲良く地獄へ落ちるんだな! オラアァァァァァァァ!!!」

 

(ガキイイィィィィィンンン!!!)

竜一はキョウジの攻撃を止めた。

 

竜一「まぁ遅かねぇが、速くもねぇ...。 そんなもんか?(笑)」

 キョウジ「へっ、大口叩いてられるのも今のうちだ...。」

竜一「じゃんじゃん来いや雑魚が!!」

 

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美沙子「こっちだ。 もう近くまで来てるぞ...。」

 美佐子「怖いよぉ...帰りたいよぅ...。」

美沙子「何言ってんだよ今更?! アイツぶっ飛ばして宇和島を自由にするんだ! 今更引けるか!」

 美佐子「すいません......(涙)」

 

ザッ.....。

 

美沙子「やっと会えたな...鬼ごっこはお終いだ!!!」

 マサ「遅かったじゃねぇかよ...。 待ちくたびれたぜ。」

美沙子「テメェが逃げ回ってたんだろうが。 もう逃がさねぇ...タイマンで勝負だ!!」

 マサ「いいだろぅ....武器も持たない愚か者が、このオレの居合の恐ろしさを知るがいい...。」

美沙子「絶対お前を倒す!!!」

 

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玲子「会えたか.....。」

 峯子「そのようですね。 もう出発しますか?」

玲子「あぁ...ちっと遠いし、もう行こう。またどこかで再会するだろうよ😊」

 峯子「了解です😊 さぁみんな!出航しよう!」

 

「イエッサーーー!!」

 

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竜一「そんなもんで終(しま)いか?(笑)」

 キョウジ「何言ってやがる。まだまだだ。 そういやお前、裏の世界じゃ有名なあの殺人犯、野口竜一じゃねぇか...。散々修羅場くぐってきた輩がマサさんを知らぬ訳であるまい!」

竜一「知るかあんな小物(笑) 虫かごみてぇな場所でイキがってるような雑魚に用はねぇ(笑)」

 キョウジ「虫かごとは言い様だな...。愛媛ほぼ全域を牛耳ってる男よ...。 もうすぐあの方も動き出す...。 日本は力が支配する国になる!!!」

竜一「五島のジジイか? 最近大人しくしてやがるからてっきりくたばったかと思ってたわ(笑) アイツ生きてんのか?」

 キョウジ「生きてるに決まってるだろぅ...。あの方が万が一死ぬなんて事がありゃあ、この国の勢力の均衡が崩れて今より混沌とする事は間違いない...。 」

竜一「確かに間違っちゃいねぇわな。だが、四天王だ五暴神だと他にもいるだろうよ。」

  キョウジ「そいつら全員が玉座を狙って暴れ回る...。お前に想像出来るか?」

竜一「ヤベェだろうな(笑) 政府じゃ手に負えねぇかもしれねぇ(笑)」

  キョウジ「あぁそうさ...あの方はいるだけでこの国の均衡を保てる程偉大なる存在! だからオレは"こっち側"に付いた。 それだけの事だ...。」

竜一「へぇ、ソイツァご苦労さん(笑) 支配なんつぅのはガキのやる事よ(笑) オレは自由の為に何かを斬る。 この国がどうなろうが自身が自由ならそれで構わねぇよ(笑) さぁ!続きを始めようぜ!!」

 

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マサ「どうしたぁ? 来いよ...(笑) 怖じ気づいたか?(笑)」

 サラマンダー(美沙子、周りもよく気にしながら戦え。どんなセコい手を使ってくるかわからん。)

美沙子「あぁ、わかってる。 下手に間合いに入れば即斬られるだろうしな。」

 マサ「何をブツブツ言ってやがる?来ねぇならこちらから行くぞ!! 薮切(やぶきり)!!」

美沙子(速い!!)

 

 

(ガキイイィィィィィンンン!!!!!!)

 

遂に始まった美沙子VSマサの決闘。

美沙子は勝てるのだろうか。

 

To be continued...