Ep.1-21 -マサを追え。3-

美沙子達の元へ向かう玲子と峯子。

すぐに合流出来るのであろうか。

 

玲子「まぁそんな遠くにはいないだろ。割と感じる。すぐに会えるさ😊」

 峯子「そうみたいですね。早く向かいましょう。」

玲子「しっかし、ドイツもコイツもシケた顔(ツラ)して歩いてんな、この町は。」

 峯子「仕方ありませんよ。支配されて怯えながら生活してるんですから。」

玲子「それもそうか...。そんな町を救うニューヒーロー、美沙子!!ってか😊」

 峯子「そんな所ですね(笑)」

 

 

二人は一人の男とすれ違った。

 

「オイ、待てお前ら。」

 

男が話しかけてきた。

二人の足が止まった。

 

玲子「何だよオッサン?アタシ達に何か用かい?😊」

 男「見かけねぇツラだな。新規の奴隷か?」

玲子「あつはつはっ(笑)奴隷?(笑) 笑わせないでくれよ(笑) "観光"だ(笑)」

 男「観光?こっちこそ笑わせんじゃねぇよ(笑)死にてぇのか?お前?(笑)」

玲子「死にたいのはお前の方じゃないのか?(笑)」

 

気付くと周りには人だかりが出来ていた。

 

男「丁度いい。見せしめにテメェぶっ殺してやる!! イイ女だが態度が気に入らねぇ!死ねえぇぇぇぇぇ!!!」

 

「あの人、殺されてしまう...!!」

 

男の持った槍の先端が玲子の額に照準を合わせた。

 

「やめてえぇぇぇぇ...!!!」

 

玲子「アイスフィールド...。」

 

しばらくして目を背けていた野次馬達が再び目を開けた。

 

「生きてる...!!」

「オイ!生きてるぞ!!」

 

(ウオォォォォォ!!!)

 

「何だあの姉ちゃん! わかんねぇけどすげーぞ!!」

 

峯子「ったく、何騒いでんだか...玲子さんの事知らないのか?(-。-;)」

 玲子「そりゃ知らない奴等だっているだろうよ(笑)」

峯子「ならたった今、知らしめて帰りましょう😊」

 

男「っ....!何だこりゃ?! テメェ能力者か?!」

 

男の体は顔半分を除いて全て凍り付いていた。

 

玲子「今頃気付いたって遅ぇよ。さて、どうする? 死んどくか?😊」

 男「へっ、この程度で調子に乗るんじゃねぇよ...! 体が凍ったくれぇで何だってんだ!! 殺(や)れるモンなら殺ってみろ!!」

玲子「自分がどういう状況に置かれているのか分かってないみたいだねぇ...それじゃ、軍人にはなれないよ...😊」

 男「へっ、国家の犬になんざ誰がなるかバカが!! 」

玲子「何とでも言ったらいい😊 じゃあアンタには、アイツおびき寄せる為のエサとして死んでもらうよ...。アイスマジック...。」

 

その時だった。

 

「あっ!あれ玲子じゃないか?!」

「あっ? ホントだ!誰かと戦ってねぇか?」

「とりあえず走ろう! オーイ! 玲子~!!」

 

少し離れた場所に美沙子の姿があった。

 

玲子「ん? ありゃりゃ、向こうの方が早かったか...。」

 峯子「相変わらずやかましい娘だ...(-。-;)」

 

美沙子達が玲子達の元へ到着した。

 

美沙子「何だ玲子、まだいたのか?!😄 って、コイツ凍ってる!!😱 敵か?!」

 玲子「あぁそうだ😊 今からコイツを殺す😊」

美沙子「えっ...ちょっ...待てよ...!!」

 玲子「あばよオッサン...。地獄てまた会おう...。爆(バースト)......!!」

 

 

(バリィィィィィィィン!!!)

 

玲子がそう言うと男はただの氷が割れたかの様にバラバラになった。

 

「何だあの姉ちゃん...!敵なのか味方なのかわからねぇ...!逃げろおぉぉぉぉぉぉ!!!」

 

野次馬達が一斉に捌けていった。

 

美沙子「あ゛っ....何も殺す事無かっただろ...!! オイ!!」

 

美沙子が玲子に喰ってかかった。

 

玲子「美沙子、お前はこれから日常的にこんな光景を目の当たりにする事になる。 戦場(ココ)じゃ殺すななんてキレイゴトは通用しない。食うか食われるか、それだけだ。」

 美沙子「でも...どんな資格があろうとも、人を殺めていい権利なんて誰にも無いと思ってる。 だから許せない。 たとえそれが正義の為、平和の為だったとしても...。だからアタシは今お前が許せない!」

玲子「お前がアタシをどう思おうが勝手だが、それがキレイゴトだって言うんだよ。自衛隊の大将なんてみんなこんな人間さ。許すも許さないもお前の自由だ。ただ美沙子、一つだけ忘れるな。」

 美沙子「何だよ...?」

玲子「"命を奪う事にだけは慣れるな。"」

 美沙子「?!」

玲子「アタシだって楽しんでなんかやっちゃいねぇさ。ただ、コイツに怯えてる人数を考えた時、殺す事が最良、そう判断しただけの事だ。 慣れてもいねぇ。慣れたくもねぇ。ただ一人の軍人として一瞬の判断を迫られた。それだけの事だ。」

 美沙子「そりゃ...そうだけど...。」

玲子「だからお前は、そのキレイな心を絶対に失うな。そのまま強くなれ。人を殺める事に慣れると歪んだ正義の形になる。それはもう悪党共とニアイコールだ。悲しむのは勝手だが、"ココ"では全て押し殺して堪えろ。よく肝に銘じておけ。」

 美沙子「...........わかった...。」

玲子「それでいい...。(強くなれ....道は外すなよ...美沙子...。)」

 美沙子「お前は強いな......玲子....。」

玲子「なぁに、強くなんかないさ😊 立場上やらなきゃいけない事をやっている。ただそれだけだ😊あっ、そういや、賞金首に会ったぞ。」

 美沙子「えっ?!ホントか?!どこにいる?!」

玲子「あっちだ。お前ならもう戦魂読める距離までいるだろう。 アタシは野暮用が出来たから出発する。 お前なら必ず勝てる。またどこかで会おう😊 達者でな。」

 美沙子「わかった! ありがとう!恩に着るよ😄 よしっ、行くぞ!」

 

マサの居場所を聞いた美沙子一行は玲子達と別れを告げた。

 

美沙子「よしっ、玲子が教えて場所へ向かうぞ!!」

 竜一「っし、ぶっ飛ばしてやらぁ。」

 

出発しようとしたその時だった。

 

「待ってくだせぇ!姉御ぉぉ!!」

 

美沙子「ん?誰だ?お前ら?!」

 

そこには男二人が息を切らして立っていた。

果たしてこの男達とは。

 

To be continued...