Ep.1-16 -その女、敵か味方か。2-

突如酒場に現れた謎の女。 果たして彼女は敵なのか、味方なのか...。

 

美沙子「ただの客って...。 アンタ、尋常じゃないよ、戦魂。 何者だ?」

 

女の眉が少し動いた。

 

女「へぇ、お嬢さん見えるんだ。じゃあお嬢さんも"一般人"って感じじゃあなさそうだねぇ。賞金首か何かかい?😊」

 

美沙子も続けて返していく。

 

美沙子「はっはっ!(笑)まさか!その逆さ!アタシの名前は美沙子、三浦美沙子ってんだ!イレギュラーハンターだ!(まだだけど...。)」

 

「おい聞いたか...あのお嬢ちゃんハンターだってよ...。本当か...?」

 

静まり返っていた酒場が再びざわついた。

どうやら宇和島の人間はハンターの存在を知っている人間が多い様だ。

 

女「へぇ~ハンターなのかぁ。 ソイツは大層なお仕事なこった😊 お国の為に命賭けて戦ってるってってワケか😊」

 美沙子「あぁ、そうさ。アタシはある奴をぶっ飛ばしにここに来たんだ。情報収集の為にこの酒場に入ったんだ。 で、アンタは何者なんだ? 賞金首か? それともアンタもハンターなのか?」

女「あっはっはっ(笑) 敵か味方かって聞かれれば、味方かもなぁ~😊 あっ、ラムおかわり。」

 

どうやら女は美沙子達側の人間のようだ。

その時だった。

 

(ギイィィィィ.....パタン....!)

 

再び入り口が開く音がした。

 

美沙子「(今度は誰だ...?)」

 

美沙子がドアの方を振り向くとまた一人の女が立っていた。

 

女2「あっ、いたいたぁ! もう、定時間過ぎたからって何も言わずに勝手に出歩かないで下さい! それにほら、ちゃんとコートも着用して下さい!玲子さん!」

 

どうやら女の部下らしき人物のようだ。

 

女「げっ、見つかっちまった...。 あぁ、面倒くさっ...(ボソッ)(-。-;)」

 女2「何か言いましたか?!😒」

女「いや、何でもないっす...💦」

 

そう言うと女はカウンター席に向かいコートを手渡した。

 

女「もう勤務時間外なんだからいいだろぅよ、こんなもん着なくても。」

 女2「ダメですよ! これは義務です! ちゃんと着て下さい!」 

女「ちぇっ...面倒くさいなぁ...(-。-;)」

 

美沙子が会話に割って入った。

 

美沙子「アンタ玲子って言うのか! 仲間なら名前位教えてくれよな😄 よろしく!😄」

 

後から来た女が口を開いた。

 

女2「オイ貴様!!😠この方を誰だと思っている?! 泣く子も黙る海上保安庁大将、氷取沢玲子(ひとりざわれいこ)! その人だあぁ!!」

 

酒場が一瞬静まり返った。

 

美沙子以外の全員「えぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!! 海保大将ぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」

 

酒場が再びざわついた。

何と彼女は海上保安庁の最高戦力、大将だったのだ。

 

玲子「ったく...んな事いちいち言わんでいいわ...。面倒くさい...。」

 

何故か美沙子だけがキョトンとしていた。

 

美沙子「何だ、大将ってそんなすげーのか? アタシより強いのか?」

 竜一「このタコ! 自衛隊関連の最高戦力だよ! 今ぁあんなんだが、戦場に行けば鬼神の如く強い。 国家の安全と秩序を守る精鋭だよ。」

美佐子「そそそうですよ....!怒らせたらいけない人なんですよ...!」

 美沙子「ふぅん...。でも全然そんな風に見えねぇな😄 結構美人だし😄」

玲子「結構美人....? お前の目は節穴か? 超絶美人やっちゅうねん!」

 

 

................。

 

全員「(自分で言っちゃったあぁぁぁぁぁ!! この人自分で超絶美人って言っちゃったあぁぁぁぁ!!!)」

 

女2「ちなみに今年で36歳で、まだ結婚できません😄」

 

(ボカンボカンッッ!!)

 

玲子「余計な事言わんでいいんじゃい!!😠このクソガキが!😠」

 女2「す゛ひ゛ま゛せ゛ん゛...。」

 

酒場が再び静まり返った。

 

玲子「ん?! 何だ、不服か?!😠 お前ら全員氷のオブジェにしちまうぞ?😠」

 美沙子「(氷のオブジェって何だ...?まぁいいか...。)まぁそうかっかすんなよ(笑) 美人なのは間違いないよ😄 だから怒んな😄」

 

美沙子が事を収めようと玲子を諭した。

 

玲子「だろぅ?😊わかりゃあいいのさ。さて、面倒くさいのも来たし、船に戻るかねぇ...。 マスター、ご馳走様❤」

 女「面倒くさいのって誰ですかぁ?😒」

玲子「別にぃ😒さぁ行こ行こ。」

 

そう言って席を立った玲子と女はは出口に向かって歩いてきた。

 

美沙子「あっ、後から来たアンタも名前教えてよ😄 仲間なんだろ😊」

 女2「私の名前は鵜野峯子(うのみねこ)。海上保安庁の大佐だ😊よろしく。」

美沙子「わかった😄ありがとう😄」

 

出ようとしたその時、玲子の足が出口の前で止まった。

 

 

玲子「ちなみにさぁ美沙子。 この中に一人、ドブネズミが混ざってるのには気付いてたかい?😊」

 

玲子は突然美沙子にそう投げかけた。

 

美沙子「えっ...この中にイレギュラーが....!どいつだ?!」

 玲子「じゃあ、今数十分だけこの酒場の中の時間を止めてあげる。 自分で探してごらん😊」

美沙子「時間を止める....?何の事だ...?」

 玲子「アンタとお友達にはおまじないしといてあげるから、ゆっくり探しな😊 アンチフロスト...。」

美沙子「おまじない....?益々意味がわからねぇ...。時間なんてどうやって止めるんだよ?!」

峯子「まぁ、見てなよ。すぐにわかるさ😊」

 

「アイツ何する積もりだ...。オレ達殺されるのか....?!」

 

酒場に緊張が走る。

玲子が動いた。

 

玲子「アイスフィールド....。」

 

玲子がそう言い放った瞬間、店中が凍り付いた。

 

「うわぁ!何だこりゃあ!助けてくれぇ!」

 

酒場にいた男達も全員が凍り付いた。

 

美沙子「ちょっ...何してんだよ! 一般人まで巻き込むな! アタシはマサって奴ぶっ飛ばして、宇和島を自由にしに来たんだ! だから一般人は解凍してくれよ!」

 玲子「まぁまぁ、そう焦りなさんな。 少しすれば溶けるから😊 但し、割れたら死ぬからな。 じゃあ、達者でな。 そのマサっての見つかるといいな😊」

 

玲子は店を後にした。

 

美沙子「あっ!賞金首を探さなきゃ! みんな探そう!てか寒っ!!」

 

酒場の中で賞金首を探し始めた美沙子達であった。

 

To be continued...