Ep.1-17 -凍り付いた酒場-
時間を止めると言って店を後にした玲子。
どうやらこの中にイレギュラーが紛れているらしい。
美沙子「何だこれ....。店の中だけがキレイに凍ってる....。アイツにも精霊が付いてるのか?!」
サラマンダー「いんや、これはきっとパンドラフルーツかベジタブルの能力じゃろ。」
美沙子「パンドラフルーツ....?詳しく聞かせてくれないか?」
サラマンダー「この世には大まかに分けて3種類この類の力の扱い方がある。 美沙子のように精霊の力を借りる者、修行で鍛えた魔法を使う者、そして最後のが今回じゃ。 パンドラフルーツ並びにベジタブル。その名前の通り外見では全く区別は付かず、普通に他の果物や野菜に紛れておる。 気付かずに食べれば何かの能力が身に付く。 能力を身に付けた者が死ぬとまたどこかにその能力を持ったフルーツやベジタブルが咲いては収穫され食され....を繰り返すんじゃ。」
美佐子「噂には聞いてましたが...本当にあったんですね...。」
美沙子「たまたま食っちまって、それであの能力を使って名を上げて、大将まで上り詰めたってワケか...。」
サラマンダー「まぁ差し詰めそうじゃろうな。 多分あれでも、少し戦魂を消していたくらいじゃろうな。 あの娘、尋常ではないぞ。 味方で良かったの😊」
美沙子「戦魂を消す...?そんな事もできるのか?」
サラマンダー「もちろん鍛錬すれば可能じゃ。 能力や魔法の属性次第では完全に消し去る事も可能。 厄介だよ全く💦」
美沙子「本当に色々あるんだな...。ありがとう、サラマンダー😊」
淡々と探す美沙子達。
竜一が口を開いた。
竜一「おい、気付いたか?」
美沙子「ん?見つかったか?」
竜一「武器持ってる奴探せ。コイツら全員武器を持ってねぇ。多分、没収されてる。 だから武器持ってる奴探せ。 手下なら腰に銃でもぶら下げてるだろぅよ。」
美沙子「おぉ、ホントか?!よしっ、それならそれで絞るぞ。」
美沙子達は更に捜索を続ける。
その時美佐子が叫んだ。
美佐子「美沙子さん!いましたよ!この人です!!」
美沙子「おぉっ!でかしたぞ、ちびみさ!!😄」
美佐子が叫ぶと皆一斉に側へ来た。
美沙子「あっ!ホントだ!腰に銃下げてる!」
竜一「で、コイツだけぶち割って万事解決ってワケか。」
美沙子「おいおい、割れたら死ぬんだから溶けるの待とう。通常逮捕で連行しよう。」
美佐子「じゃあ私、本庁に連絡しておきます。」
竜一「まっ、賞金さえ貰えりゃ何でもいい。 コイツらが溶けたらすぐに店出るぞ。」
美沙子「OK😊」
ひとまず手下の一人を確保した美沙子達であった。
所変わって、玲子達は...。
峯子「所で玲子さん、気付いてましたか?」
玲子「ん? あのお嬢さんの事かい?」
峯子「はい。あの娘(こ)....すごい戦魂でしたよ。」
玲子「確かに凄かったね。 ありゃあ後々、必ず名を上げてくるハンターになるよきっと...。 味方で良かったじゃないか😊 アタシ程脅威じゃないけどな(笑)」
峯子「はぁ...(-。-;)」
玲子「何だ?!文句あんのか?!😠」
峯子「別に...(-。-;)」
玲子「よろしい。アイツにはまた何処かで会う気がするよ😊 必ず...。だから焦るなよ、若人よ。」
峯子「へぇ~玲子さんにしては随分優しい言葉ですね(笑)」
玲子「まぁな...(笑) アイツの年代はもう"次の世代"だ😊」
峯子「早く結婚出来るといいですね!😄」
玲子「やかましいわっっ!!この小娘が!!😠」
峯子「あははっ(笑) さっ、もうすぐ船ですよ😄」
玲子「あぁ...。なぁ峯子、しばらくここに滞在するぞ。」
峯子「えっ、何でですか? あぁ...もしかして...気になるんですか...?😁」
玲子「べ、別にそんなんじゃねぇよ...! ただ、どんな戦い方すんのかとか見てみたいだけだ!」
峯子「(うふふっ、相変わらずウソが下手な人だなぁ(笑))承知しました😊 本部には私から連絡しておきます😊 特に急ぎの依頼も無いですしね。」
玲子「あぁ、頼んだよ。(アイツが言ってたマサって奴意外の戦魂を少しだけ感じる。 もしかしたら宇和島じゃねぇかもしれねぇが、この周辺てのは間違いなさそうだな...。)」
一旦船に戻り、しばし宇和島に滞在する事となった玲子達であった。
To be continued...