Ep.1-6 -カウンター席の少女-

無事イレギュラーとの戦闘を終え、帰路に着く美沙子一行。 気付けばもう夜であった。

 

竜一「よし、お前の初の討伐依頼成功を祝して、飲みに行くぞ!!」

 美沙子「それってただ、それにかこ付けて飲みたいだけだろぅ...😒」

竜一「あっ?何か言ったか?」

 美沙子「何でもありませーん😒」

竜一「おしっ、あそこに入るぞ。」

 

二人はバーに入ると、カウンター席に腰掛けた。飲み物を注文する。

 

竜一「ギルビージン、ストレートで。」

 美沙子「(うっそ...リュウは酒が強いのか?)アタシは...カシスオレンジ😄」

 

ほどなくして二人の酒が出てきた。グラスを持つ二人。 

 

竜一「それでは~~美沙子初の討伐依頼成功を祝して~乾杯だ~~😁」

 二人「乾杯~~😄😄」

 

 

リュウはジンを一気に飲み干した。

美沙子も一気に飲み干した。

 

竜一「マスター、同じのもう一杯😁」

 

「かしこまりました😊」

 

美沙子「おいリュウ、あんまり飲みすぎるなよ。 いきなりまた依頼来たら大変だぞ😒 ん? あの娘(こ)...。 子供...?」

 

美沙子の目線の先にはカウンター席に一人で座るどう見ても中学生程にしか見えない少女が座っていた。 何かあったのだろうか、かなり落ち込んでいるようだ。

 

竜一「所でよ美沙子ぉ!😄...」

 美沙子「リュウごめん、ちょっと待ってて。」

 竜一「あっ?何だよこんな時に?」

 

そう言うと美沙子は席を立って少女の方へ向かって行った。 美沙子は少女に話しかけた。

 

美沙子「ねぇ君、ここは大人しか入れないお店だよ? お母さんは? 心配してると思うよ?」

 

「..........。」

 

少女から返事はない。

 

美沙子「ねぇ、聞いてる? 家はどこなの? アナタ中学生位だよね? こんな時間に外いたらダメだよ? 知ってる??」

 

少女は美沙子の方へ顔を向けた。 しかしすぐに背けてしまった。

 

「はあぁぁぁぁ.......(溜め息)」

 

少女は大きな溜め息をつくと、またうつむいてしまった。

 

美沙子「どうした? お姉さんに話してごらん? お母さん一緒に探そうか?」

 

美沙子は更に問いかけた。 その時やっと少女の固い口が開いた。

 

「あっ、あの....!!」

 美沙子「あっ、やっとしゃべった😄うんうん、どした?😄お姉さんに言ってごらん😄」

「わ、私は中学生じゃありませんし、お母さんも探してません...!!ほっといて下さい!」

 

少女はそう言い放った。

 

美沙子「っっ...でもさ、ほら、どう見ても...😅」

 「だから違います!私はもう26です!!」

美沙子「えっ?!マジ?!w でもさ、ぷっ...あっはっはっ!!www」

 「また笑われた...😞もうこんな仕事辞めて、地元でOLやろう...😞」

 

少女はボソッと呟いた。どうやら仕事の事で落ち込んでいる様子だ。

 

美沙子「あぁ、その...笑ったのはごめん!謝るよ😅 じゃあさ、ほら、せっかくこうやって会話したんだし、名前教えてよ😄 アタシは三浦美沙子😄 美沙子って呼んで😄」

 「はあぁ....私は村上美佐子(むらかみみさこ)って言います...。」

美沙子「えっ、お前も"みさこ"って言うのかぁ!😄だったら、みさこ同士、仲良くしようじゃあないか!😁 わっはっはっ!😁 で、何でそんな落ち込んでんの??」

 美佐子「その...あの...仕事が上手く行かなくて....恐いんです....強くなりたいって自分で選んだのに...😞」

美沙子「なるほど。恐いって? 上司か? それともお局(おつぼね)先輩か?」

 美佐子「違います...今から話す事は全部本当なんですけど、信じてくれますか?」

 

美佐子はそう言って念を押した。

 

美沙子「あぁ、もちろん😊友達だろ😄」

 美佐子「ありがとうございます。 では話しますね。 私、化け物とかデッカい男の人とかが恐いんです。 その人達を倒してお金を頂く仕事をしてるんです。」

美沙子「えっ...それって...お前ハンターなのか?」

 美佐子「えっ、ハンターを知ってるんですか?!」

美沙子「もちろん😄アタシ今候補生なんだ。一緒に入ってきたあの男の弟子って事になってる😊」

 美佐子「そうなんですか...あの方、強そうですもんね...。いいなぁ...。」

美沙子「なぁに、全っ然たいしたことねぇよ(笑)アタシのが全然強い😁」

 美佐子「そうなんですか...。私は弱すぎて、誰もチームにも入れてくれないし、瞳じゃ倒せるレベルにも限界ありますし...もう辞めようと思ってて....。」

美沙子「何でだよ?でも試験には受かったからこうしてハンターやってるんだろ?簡単に諦めるなよ。」

 美佐子「それはそうなんですけど...。」

美沙子「それとも、その太股にぶら下げた二丁拳銃はお飾りかい?」

 美佐子「お飾りではないですけど....。」

美沙子「だろ? だったらもう少し続けてみないか? アタシ達と一緒にさ😊」

 美佐子「えっ....一緒にって...。」

美沙子「そう、一緒に。チーム組もうよ😄あっ、アイツリュウって言うんだ。アイツも個人みたいだし、いいタイミングなんじゃないかな?😊」

 美佐子「えっ...でも...私なんかと組んでも...。」

美沙子「はいうるさいうるさぁい😄もう決めました。チームを組みまーす♪」

 美佐子「あっ...はい...。」

美沙子「なぁ、いいよな?リュウ😄」

 竜一「あっ?つか誰だよそいつ?ハンターか?」

美沙子「うん、ハンターなんだって。 辞めようとしてるみたいだったから止めた😄 チーム組むよ!」

 竜一「はぁ?!テメェにそれを決める権限はねぇよ!でしゃばんな候補生の分際で。」

美沙子「いや、行く行くはアタシがリーダーだから😄」

 竜一「聞いてねぇよそんなことw だったらよ、こうしたらどうだ? 候補生はチーム登録申請はできねぇ。お前がハンターになるまで行動だけ共にする。お前がハンター試験に合格したら後は好きにしろよ。」

 

少し考えた後、美沙子はこう答えた。

 

美沙子「よし、わかった😄じゃあリュウと...えっと、お前ちっこい美佐子だからちびみさな😁 お前ら二人はアタシが予約する! 売約済みだからな!」

 竜一「いやいや、知らねぇからw オレはソロで動く。」

美沙子「何言ってんだよ今更?! 絶対ダメだかんね!」

 竜一「けっ!またそん時に拒否権公使してやらぁ。」

美沙子「はいはいどうぞお好きに😁 ちびみさわかった?」

 美佐子「あっ...はい...。」

 

かくして、美沙子一行と行動を共にすることになった村上美佐子、通称ちびみさ。 ここから更なる冒険が始まろうとしているのであった。

 

To be continued...